政治に携わるものは(1)

 政治に携わる者にとって大切なことがある。 将来を見通すこと、将来を描き市民に提示すること、理想を掲げ目指すことなども大切なことである。 しかし、一方で現実を直視することも決して忘れてはいけない。 現状を正確に把握する。 問題を確実に抽出する。 抽出した問題を的確に整理する。 このことが、十分にできれば、現代の課題は半分以上解決した事と同じではないか(同様のことを神野直彦氏も著書の中で言っている)。

  更に、私が大切とする事は、現状でできる事をその力量でその力量分を確実に実施する事である。 夢見る将来ばかりを語り、現実に対処しなければ、その夢は夢に終わってしまう。 また、自分の、我が町の、現代人の力量以上のことを行おうとすることは、かつて日本がアメリカに宣戦布告したのと同じことである。 現実をよくよく見極め、優先順位をつけて課題を整理し、力量を把握したうえで、できる事をスピード感をもって行う。 今できないこと、力量を超えることは、将来できるように現状の改善を図っていく。 地味ではあるが、このことが最も政治に携わる者に求められることではないだろうか。 

 また、政治に携わる者は、どれだけ見識に深さがあるか、将来を見通しているか、行動力があるかを問われる。この違いは、対処の仕方の違いに出てくる。 自ずと結果にも違いが生じることになるのであろう。 そして、最も難しいことは、考えを具体化できるか、実行できるかという事である。 こうして、頭で色々思いを巡らせているだけであれば、誰でもできるのである。 

平井保彦の「ふのせ通信」

余田には、ため池「富農勢(ふのせ)の池」があります。池の水は、地区の田の隅々にまで流れ米作りの助けとなっています。このため池の歴史と多様な役割を良く認識し、この池の水の如く地域の隅々にまで目を配り、地域のためにという気持ちをしっかり持って歩んで参ります。

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